2002/11/27
ブルーレイディスクの話5
続きです。
ブルーレイ陣営に問題点は、まだまだあります。その中でもかなりまずいこととしては、仕様などの詳細情報を9社以外に一切公開しておらず、他メーカの反発を食らいつつある点が挙げられます。私の勝手な予想ですが、DVDとの互換性が無いとダメージを受けるケンウッドや日本ビクターなどはブルーレイ陣営に入らないと思いますし、CD−R/WとDVDのコンボドライブの実績のあるリコーはDVDとのコンボドライブを狙ってAOD陣営に入るのではないかと思います。また、ブルーレイ陣営内でも、ソニーの強行姿勢に対して反発する向きもあります。特に松下電器は、今までDVDを推奨してきた関係もあるのかDVDと互換性が無いと言い切ることができず、むしろ「ブルーレイは次世代DVDである」と、ソニーの掲げた方針に反対するような発言をしています。もっとも、いろいろと言っていますが、ブルーレイディスクにおいて私が一番懸念していることは「家電界のドイツ(付いた陣営が必ず負ける)」と言われているソニーがついていることなんですが。現時点ではブルーレイディスクのほうがメディア露出度が高い分だけ有利だと思いますが、どちらの陣営が勝つのかは、まったく見えません。実際にロールアウトしてみると「ブルーレイ?ああ、昔、DVDメディア関係でベータテープみたいなのがあったっけ」なんて言われるかも知れません。まあ、どちらの陣営にしても、勝つために必要なもの、キーパーソンは判っています。それはいかにしてエッチを取り込めるかです。今までのメディアの歴史を振り返ってみると、MOしかり、LDしかり、普及しなかったメディアというのはエッチが絡んでいません。逆にDVDにしてもCD−ROMにしても、エッチが絡むと普及率は極めて高くなります。実はアダルトビデオメーカこそがメディア界を制するためのキーパーソンなのです。
さあ、エロブルーレイディスクが先か、エロAODが先か。個人的にはブルーレイフイルムなんてネーミングにしたらどうだろうと思うんですが。


 

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