2002/10/18
転職の話2
続きです。
もちろん、他の部署に移動するという手も無いわけではありませんが、会社勤めしている方なら、それが現実的ではないことは判っていただけると思いますが、私の所属する会社で、自己理由で配置換えした人で1年以上勤めた人は居ません。基本的に自己都合での配置換えは、元の部署からは陰口を叩かれまくりますし、新しい部署では古い部署を追い出された協調性の無い奴というレッテルが貼られるからです。実は私自身、今から半年ほど前から、さるベンチャ企業からのヘッドハンティングがありました。その企業は、私が直接仕事をした相手ではありませんが私のサイトを見ており、また幾つかの仕事を知っており、その能力を知った上でハンティングをしかけたようです。しかし、私もまだ自分の会社に対して未練が無いわけではありませんでしたので、今まで断っていたのです。先方も来年度からで構わないという話でしたし。何せ妻子を抱えている身で、いつ潰れるとも判らないベンチャ企業に転職するには、勇気が必要でしたし、ここまでされながらも、今の会社をそれなりに気に入っていたからです。ところが、そんな私の愛社心のようなものを潰してくれるような幾つかの事件(実は既にテーブルトークで述べている)が連続して起こり、ついに決定的な事件が起こりました。それは仕事の関係で、さる会社を訪問した帰りのことでした。そこでなされた会話を詳しく書くことはできませんが、ようは私が会社を辞められるわけがないということを前提とした話を延々と聞かされたわけです。なるほど、そういうことか、と思い立ちましたね。つまり会社は私が辞められないと判っているからこそ、これまでのような仕打ちができたのです。そういうことでしたら辞めてみせましょう。ということで、くだんのエージェントに連絡を取りました。ところが、アメリカのIT不況のあおりを食らい、また日本の不景気によってその会社も増員できる余裕がなくなっていたのです。
続きます。


 

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