2001/11/30
嘘を嘘と・・・の話
「嘘を嘘と見抜けないと(2ちゃんねるを)使うのは難しいですね」と言ったのは2ちゃんねるのひろゆき氏ですが、この言葉はかなり深いです。私もネット上で10年も生きていますが、その間に嘘に引っかかって痛い目にあったこともあります。
何度か苦い経験を積んで、私が辿りついた心境は、「ネット上の情報は最初に嘘だと疑え」というものでした。その中には正しい情報ももちろん混じっているでしょうが、ネットワーク上に大量に流される情報は全て嘘でないかと疑うことが大事なのです。よしんばそれが本当でもいいんです。なぜなら、目的はリスク減少ですから。経験上、本当だと思った情報が嘘だった場合には、自分の受けるダメージは大きいのですが、嘘だと思った情報が本当であっても大したダメージにはなりません。ですから、まずは疑ってみるという姿勢はかなり重要なのです。その上で、自分で裏づけを取ってみることです。出典を調べるのでもいいですし、自分が信頼する情報筋を辿るのもいいでしょう。自分自身で調べることで、その「嘘か本当かわからない情報」は初めて付加価値を持つのです。ネットワーク上というのは恐ろしい場所で、たった一つの情報源から生まれた嘘が、あっという間に世界中に散り、それが事実のように語られます。そして、その真偽を自分で検討しないがために嘘の情報を中継した人は、最初に嘘を発信した情報源を責め立て、まるで自分たちに責任がないような顔をします。実はこういう善意の第三者のふりをする加害者というのが最も性質が悪いのです。なぜなら、彼ら自身がそのことに気づいていないことが往々にしてあり、そのため、いつまで経っても反省しないですし、改善される気配もないからです。それなら信じるほうが悪いと開き直るほうがまだましでしょう。
てーぶるとーくはかなり怪しい情報も意識して扱っていますが、必ずそこには私のフィルターがかかっています。あくまで私が自分の私見として述べているのがてーぶるとーくのスタイルであり、その真偽を判定するのは読んでいるあなた自身ということを忘れないでください。


 

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