2001/11/12
続プレゼンの話
以前にプレゼンの話というのを書いたことがあります。最近、ちょっとした事情で、ある企業のプレゼンテーションを見る機会に恵まれました。
その企業は名前は出しませんが、画像系の開発を行っている会社でしたので、プレゼンテーションも立派できっと自分の勉強になるだろうと思ったのです。そもそもそこは資料はpdf化してCD-Rで事前配布するくらいで、かなり力が入っているのが感じられました。そしてプレゼンテーションそのものも最新鋭の設備を使い、パワーポイントで行っていました。しかし、期待は思いっきり裏切られました。立派なのはハードだけで、中身たるや語ることすらできません。いや、発表している内容そのものは、最新鋭の技術に関するもので、私にとって非常に興味深くはあったのですが、プレゼンテーションが最低だったため、まったく理解できませんでした。理由は簡単で、プレゼンテーションの最重要課題である「見せる」ということが理解できていないためでした。似たような色に似たような色を重ね、暗い色に暗い色を重ね、まったく関係ない画像が異様に目立ち、文字は小さく何が書いてあるのか読めません。以前のテーブルトークと重なりますが、まず補色が理解できていないとしか思えません。いみじくも画像処理に強い会社を名乗るなら最低でも補色くらいは理解して欲しいものです。また、順序というものも理解できていないようで、日本人の目は横書きの場合は基本的には左上から右上、右上から左下、左下から右下という順に移動するのに慣れています。その順番が逆になったり、いきなり全然違う場所に飛んだりすれば、特別な指標でもないかぎり目が追いつきません。もちろん、プレゼンテーションの内容が技術的な内容であったため、担当したのが営業の人ではなく、開発の人だったということもあるでしょうが、それにしてもおそまつ過ぎます。
結局、プレゼンテーションの良い見本が見られると思って行ったのに、これ以上はないという悪い見本を見させられて帰ってきたのでした。がっかり。


 

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