2001/11/10
TEN MINUTEの話2
続きです。その後しばらくは平穏な生活が続きました。私もラウンジにだいぶ慣れて、このままラウンジで過ごすのもいいかなと思っていました。そんなある日にそれは突然やってきました。
2ちゃんねる閉鎖の危機。そのインパクトは強烈でした。私はここで以前の約束を守るべきか、それとも現在のTEN MINUTEを守るべきかという葛藤の間に挟まり、苦しみました。そんな中、ラウンジの非公認避難所にて、2ちゃんねる救済プロジェクトのテストのためにサーバを貸して欲しいという書きこみを見つけます。そこで私はTEN MINUTEの師匠として登場するというシナリオを作り、2ちゃんねる救済プロジェクトに参加することで両方を守ることにしました。それはしばらくの間うまくいっていましたが、私には別の悩みが出て来ました。私はTEN MINUTEというキャラクタを設定するにあたって、だいぶ実際の私に近いキャラに仕立て上げましたが、いくつか嘘をついていました。例えば学歴は高卒とし、年齢は5歳もサバを読んでいました。家族構成も住んでいる場所も嘘をついていました。これはTEN MINUTEがてんてんであることを知られることによる、いわゆるテンテンウォッチャーがラウンジを荒らすのではないかという危惧から行ったのですが、ラウンジでそれなりに評価されるようになっていくにつれて、他人を騙しているということに苦しみを感じるようになったのです。ある意味苦しみから解き放ってくれたのは、そのときに立てられた避難所の一つからIPアドレスが流出したことです。このことで、私がTEN MINUTEそのものであることは、調べればわかるようになってしまいました。それでも私はなんとか取り繕おうと色々と仕組みました。例えばTEN MINUTEは師匠(つまり私)のサーバにPPPで接続している、など。嘘を嘘で固めることになりました。そんなこんなのうちに2ちゃんねる閉鎖の危機は(恒久的ではないにせよ)回避され、私自身の役目も、ほぼ終わりに近づいていました(ただし、現在でも近い将来の危機のためにp2pプロジェクトには参加中)。
続きます。


 

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