2001/10/22
ドラえもん騒動の話2
昨日の続きです。
くだんの管理者は「本物か偽物かわからない」と断った上で掲載していましたが、それを勝手に本物と思いこみ、本物であることを前提に小学館を攻撃するような真似をした人が何人かいます。実は今回の事件が怪しいと思われた理由は小学館の子会社のS社が以前に起こした問題に起因します。S社は個人のハンドルの著作権を主張したG問題(過去のテーブルトーク参照)のように作者をスケープゴートにして逃れたこともありますが、これはおそらく話題作りのためで、基本的には著作権に寛容です。なぜなら、寛容にせざるを得ない原因を作ったのが当のS社そのものなのですから。これもG問題のときにちょっとだけ触れましたが、かつていわゆる「やおい同人」に対してS社が圧力をかけたことがありました。これは当時大騒ぎになり、不買運動にまで発展する勢いを持ち、結果としてS社が全面撤回しました。このときに同人を潰すことは利益よりもリスクが大きく、見逃さざるを得ないという風潮が出版界に出来ました。これはネットワーク時代になっても同じです。今回の問題でどれだけ小学館を攻撃する文章を産んだかを考えれば本物を出したときの影響は容易に想像できるでしょう。漫画を丸ごとスキャンアップのようなよほどのことがない限りはファンサイトの著作権問題は暗黙の了解が常識です(もちろん外資系ではD社のようにかなり厳しい例外もあります)。ただ、藪を突ついて蛇を出すのことわざのとおり、唯一の例外は出版社に対して許諾を得ようとした場合です。この場合は出版社としては暗黙というわけにはいきませんから、仕方なく「閉鎖しろ」などのメールを送ることがあるようです。
ドラえもんの科学に関してはコンテンツに書いてあるとおり、既に内容を説明したメールを小学館に送りつけてあります。とっくに期限切れで何も言ってきていませんがそのことは未だに掲載してあります。理由はこういう騒動に巻き込まれないためなのですが、てんてんは著作権で揉めてるなんて勘違いする人もいるんですよね・・・。


 

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