2001/10/21
ドラえもん騒動の話1
最近ドラえもん系サイトで一騒動起こっているようです。私もドラえもんの科学というコンテンツを運営している立場上、見逃すわけには行きません。そこで実際の警告メールとやらを読んでみましたが笑ってしまいました。
なぜなら、そのメールには内容に致命的なミスが幾つかあり、「明らかに小学館を騙る偽者が書いて送ってきたメール」だったからです。僭越ながら管理者にはメールで指摘しておきました(この管理者の方は大変素晴らしい方で、問題発生から即情報を公開し、メール本文も掲載し、その真偽について広く意見を求めてくれました。その結果、様々な意見が飛び交うこととなり、私も状況を把握することができたのです)が、例えば十日以内という書き方。普通は即刻削除を要請します。また、ドラえもん関係の著作権は小学館が完全に握っているわけではなく、藤子プロがかなりの部分を握りっぱなしにしている(その証拠に小学館のWebPageの先頭ページの下にはコピーライトとして小学館とは別に藤子プロの名があります)のですが、業界では常識のそのことに関する記載がありません。。また、フリーメールアドレス(この時点で偽者と断定していいんですが)で送ってきた理由として社員が頼まれて云々ということを書いていたりするのですが、これは恐らく守秘契約違反で懲戒処分ですね。それ以外にもおかしな点が多々あるのですが、最も愚かで致命的なのは冒頭で小学館の子会社である小学館プロダクションの社員を名乗っておきながら、途中で小学館の社員にすりかわってしまっていることです。子会社の社員が親会社の社員を勝手に名乗るなんて!まともなサラリーマン経験がある人ならわかると思いますが、これはたとえ本当に小学館の社員が出向していたとしても完全な身分詐称となります。このことから犯人は恐らく社会人経験の無い学生さんあたりと思われます。
しかし、この騒ぎはこれだけ穴があるにも関わらず、真偽を検証しないまま「本物」と思いこんでしまった人のためかなりの影響を及ぼしました。明日に続きます。


 

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