2001/09/15
右翼と左翼の話
私の発言を右翼的と捉える人がいますが、それは大きな間違いです。私の発言を右翼的などと言ったら右翼の人に失礼ですよ。
そもそも右翼とか左翼といった言葉の起源はフランスにあります。フランス革命後の議会は議長席から向かって右側にジロンド党、左側にジャコバン党がありました。ジロンド党というのは保守派で、ジャコバン党というのは革新派でした。初めはジロンド党が政権を取るのですが、のちにひっくり返されてジャコバン党が政権を奪います。そして新憲法を制定し、恐怖政治を行うのです。まずジロンド党員を国外追放し、貴族達をギロチンに・・・。このへんは今回の話から大幅に脱線しますから割愛します。そうするとおかしなことに自民党というのは保守派で有名ですから右翼になり、その中で革命を起こそうとしている小泉さんは左翼ということになってしまいます。しかし、一般には逆ですよね。なぜこのような逆転現象ができてしまったのでしょうか。その理由として、日本では議会の場合に議員側から向かって見るため左右が逆転するからというのを挙げている人がいますが、これは間違いでしょう。わざわざ逆に訳したりはしません。この逆転現象はフランス革命当時の体制を考えるとわかります。当時の列国は君主独裁主義が主流でしたから、体制(王制)に不満があって革新したのが左翼、当時の体制(王制)に理解を示し保守を選んだのが右翼というわけなのです。ですから、今の民主主義主流の世界では保守派とは当時の革新派であり、革新派とは当時の保守派になるわけです。よって、現在の情勢に合わせて、今では右翼は排他的ナショナリスト、国粋主義者、国家主義者を指し、左翼は社会主義者、無政府主義者を指すようになり、もともとの保守とか革新といった意味でこの言葉を使うことは少なくなりました。
では、私は一体何者なのでしょうか。右翼でも左翼でも、ましてや中間派ですらありません。敢えて言うなら反主流派です。少数派と言いかえたほうがわかりやすいでしょうか。立場的にはかなり後ろ向きなのです。そこで私はこれから自分のことを尾翼とでも呼ぼうと思います。


 

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