2001/09/14
テロ対策の話2
後半です。
ハイジャックされた民間機を迎撃した、しないという噂が飛び交っているようですが、前半で述べた理由により、もし本当に迎撃していたなら真っ先にそのことを述べるはずです。そして自国民を殺さなければならないような自体を招かせたテロリストを非難し、世論を反テロリズムに強く向けさせるでしょう。ですから迎撃していたら敢えて隠すような真似はしないはずであり、迎撃はしていないと断言してもよいと思います。ここで事実を隠すなどという馬鹿げた発想をするのは日本だけでしょう。日本が超法規的措置などといった馬鹿げた真似をし、テロリストやハイジャック犯に人質を取らせることが有効であると認識させるような愚かな真似をして世界の顰蹙を買う理由は、なにごとにおいてもなあなあで済ませ、適当なところでお茶を濁す国民性によるものです。内閣を解散させるだけの覚悟もなければ、責任を取ろうとする気概も存在しない、そんな人間がトップにおり、たとえその気概があったとしても国際ルールも知らずに批判し、足を引っ張る無知なマスコミ。そしてそんなマスコミに洗脳されている愚かな国民がいる限りは日本はテロリスト・ハイジャック王国です。日本の自衛隊が軍隊ではなく、烏合の衆と取られるのは実戦経験がないこともさりながら、例えば日本人をたった一人人質に取っただけで攻撃ができなくなるという弱点を持ち合わせており、しかもそれを他国にも強要するからだと思います(ペルー大使館乗っ取り事件のときペルーの軍隊の突入を邪魔したことは記憶に新しいでしょう)。日本は有事の際であっても、日本は一人の人質を犠牲にするよりも国家を失うほうを選ぶような国なのです。そして、それが当たり前だと信じており、国際ルールというものを無視するのです。
テロリズムやハイジャックの再発防止に有効な手段というのはいまだに確立されていませんが、少なくともこれらの犯罪には断固たる措置を取り、模倣犯を起こさせない、また、リスクが高く、やっても効果が得られないという風潮を作ることは深い意味が存在していると思います。


 

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