2001/08/28
2CHの危機の話2
さて、2CHはデータ転送量を減らすか、金を払うかという二者択一を迫られ、本当に閉鎖の危機に突入しました。書き忘れましたが、私の弟子(?)に、ラウンジ板というところに出没するにちゃんねらーがいるのですが、彼からメールをもらって私はリアルタイムで今回の事件を見ていました。
今回は凄い騒動になっていました。実際、土曜にはかなりのサーバが停止、停止しないサーバは激しい制限を受けて、事実上にちゃんねるそのものが崩壊状態に陥っていたのです。ここで、今までは煽り合い罵り合いをしていたにちゃんねらーは一致団結してこの状況を打破するための秘策を練り始めました。まずスクリプトが公開され、UNIX板の住人がそのスクリプトを解析し出しました。さらにプログラマー板の住人がこれに加わり、にちゃんねるスクリプトの大改造をはじめます。その結果、通常やりたくてもできないようなボランティアによる超高度プロジェクトが発生します。その間にも2CHに敵対すると思われる連中の荒らし行為がありましたが、いつもなら煽り返す住民が全てそれを黙殺、さらに削除人ボランティアがそれを完璧なまでに封鎖し、恐るべき速さで新スクリプトの完成、テストが行われます。そしてその日のうちにスクリプトがリリースされ、データ転送量は1/3どころか実に1/16にまで減ったのです。しかもスクリプトの実行速度すら速くなるというおまけがつきました。今回の事件はにちゃんねらーと呼ばれる人達の技術力の高さ、懐の深さを世に知らしめた物凄い事件なのはもちろんのことながら、その団結したときの凄さというものも知ることが出来た大事件でもありました。なにせ今回のこのにちゃんねらーの行動は恐らくギネスブックに載せても良いくらいの高度分散コンピュータプロジェクトの見本となるような巨大プロジェクトだったのですから。
さて、こうして今回はにちゃんねらーの凄さというものを感動と共に知る結果に終わりましたが、果たしてこれは本当に終焉なのでしょうか。私にはとてもそうは思えません。何故なら、根本的な問題の解決には至っていないからです。明日に続きます。


 

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