2001/08/26
台風の話3
昨日の続きです。台風の話も今日で最後です。その大きさと強さの表し方について書いて終わります。
大きさも強さも年代によって言い方や基準が変化しています。大きな変化は二回あり、1961年度以前と、そこから1990年度まで、1991年度以降の三つの基準がありました。まずは大きさから。1961年度以前は台風の大きさは秒速25kmを越える範囲(暴風域と言う)の半径によって区分されていました。この頃の言い方は「豆(200km未満)」からはじまって「小型(200km〜300km未満)」「中型(300km〜400km未満)」「大型(400km〜500km未満」「超大型(500km以上)」となっていました。1961〜1990年度になると、大きさは1000bmの等圧線の半径という、非常にわかりにくいものになります。「ごく小さい(200km未満)」「小型(200〜300km未満)」「中型(300〜400km未満)」「大型(400km〜600km未満)」となります。そして現在は秒速が15kmを越える範囲(強風域と言う)の半径によって区分されており、「ごく小さい(200km未満)」「小型(200km〜300km未満)」「中型(300km〜500km未満)」「大型(500km〜800km未満)」「超大型(800km以上)」となっています。強さですが、1961年度以前は中心の気圧が何mb(ミリバーレル=ヘクトパスカル。当時の表現に従ってここではmbで表す)かによって分けられていました。「C級(970mb以上)」「B級(950mb〜970mb未満)」「A級(930bm〜950mb未満)」「超A級(930mb未満)」と、級で呼ばれていました。1960年〜1990年になると同じく中心の気圧ですが表現は「弱い(990mb以上)」「並みの(960〜990mb未満)」「強い(930〜960mb未満)」「非常に強い(930mb未満)」となります。現在では世界気象機関(WMO)に準拠(ただしWMOの制定では「強い」以上は全て同じで、「非常に強い」などの表現は日本独特のもの)して、最大風速によって「弱い(秒速25m未満)」「並みの(秒速25m以上33m未満)」「強い(秒速33m以上44m未満)」「非常に強い(秒速44m以上54m未満)」「猛烈な(秒速54m以上)」となっています。
それにしても台風って凄いですね。何せテーブルトークが三話もかけるんですから・・・。


 

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