2000/10/25
デジカメ画質の話4
長く続いたデジカメ画質の話も今日で最後です。色の再現性を高めるために大きな要素というのはなんでしょうか。デジカメは実際にCCDカメラによって得られた画像を加工しているということはご存じでしょうか。実はCCDカメラから得られた画像をそのまま何の加工もせずに表示すると赤みがかかるのです。ここが重要です。
色の再現性を高めるためにもっとも重要な要素はデジカメに組み込まれたプログラムなのです。このプログラムこそがデジカメの画質の大部分を担っていると言っても過言ではありません。先ほどの赤色強調を消すのもプログラムなら補色フィルタ画像をRGB画像に変換するのもプログラムです。色の再現性などもろにプログラムに依存しています。それに、ほとんどのデジカメがJPEGという不可逆圧縮画像を採用していますのでこのJPEGの圧縮率や圧縮アルゴリズムによっても画質は大きく異なります。多少のぶれの場合は自動的にこのぶれを補正する機能というのもデジカメが行っていることがありますし、なにより、オートフォーカスもプログラムで処理されているのです。もちろんこれらの機能は普通のスチルカメラでも行われることですが。よってデジカメの画質に大きなウェイトを占めるプログラムがひどければどんなに画素数が高いデジカメであっても画質という意味では非常に悪いものになりますし、逆に優秀なプログラムが搭載されているデジカメなら多少画素数が低くても画質は高いものになります。では、どういうデジカメを購入すれば高い画質が得られるのでしょうか。一般にこの手の色の再現性に関してはカメラ/フィルムメーカがノウハウを持っています。よって同じスペックならコダック、オリンパス、フジ、リコーなどのカメラ/フィルムメーカの製品はエプソンやカシオなどの他産業メーカのデジカメよりも高い画質となっていることが多いようです。
とはいえ、画質というのは決まった概念ではありませんので撮った画像を見るのに使うグラフィックカードによっても変わります。最終的には自分の好みで選ぶしかないのです。


 

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