2000/06/25
自社製品でトラブルの話
もう少し受けるかなと思ったのですが、あまり評判が良くないトラブルシューティングシリーズは今回で終わりです。うちの会社はシステム開発ですが、部門によっては実はハードウェアをOEM販売していたりもします。その機器はSCSIで動作する機器です。営業部門から社内使用でトラブルの報告があり、私が調査することになりました。
今までは確実に認識していたにも関わらず、そのSCSI機器をまったく認識しなくなったというのでとりあえず何をしたのか確認しました。関係ありそうなことはハードディスクを増設したこと、ケーブルを変更したことの二点です。増設したハードディスクすら認識しなくなったということでした。今回はそのSCSI機器を取引先に納品し、サポートしている営業部門へのトラブルシューティングですので通常ありがちな電源ケーブルが抜けているとかSCSIのIDがバッティングしているなどといったミスは考える必要がありません。そうすると頭の中で浮かぶのはSCSIのケーブル長の問題とターミネータです。案の定、ターミネータを接続していませんでした。まずターミネータをかまして再起動してみます。まったく変化無し。次に外付けのSCSI機器を外してみました。やはりまったく認識しません。つまり変えたケーブルや外付けSCSI機器のせいではないということです。内蔵したハードディスクの問題と考えられますので、蓋を開けてみました。まさかと思って確認したSCSIIDも問題ありません。何故?そこまでやってふと気づきました。そういえばSCSIのBIOS画面を見た覚えが無いな。さて、懸命なるみなさんはおわかりになったでしょう。そう、ISAのSCSIボードが蓋をあけた拍子に外れたんですね。こうしてこの初心者レベルのミスによる騒動は収束したのですが、実はそのSCSI機器のマニュアルのFAQにきっちりと載っています。「機器を認識できない:SCSIカードの接続を確認してください」。
こうして私は今日もトラブルシュート。え?熱暴走?何故か私の机の引き出しに入っている8cmのファンをつけましょう・・・。


 

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