2000/06/24
マウスは叩いても?の話
システム開発系の会社は一人一台以上のマシンを持ちます。私ですら四台のマシンを使っています。そのためうちの会社にはPCセットアップ課という組織があります。もちろんネットワーク管理課と同じで、実態はまったくともなっていません。名前だけです。結局、個人的に自作している私のところにトラブルは集まります。私も自作の際のトラブルシューティングとして役に立つので特に文句もなく、この作業をしています。
さて、マウスを落として以来勝手にカーソルが右に動くという報告があり調べることになりました。壊れたマウスはロジテックOEMのIBM2ボタンマウスです。マウスは普通床に叩き付けない限り、落としたくらいでは壊れません。とりあえず状態を見ました。確かにOSを起動するとカーソルが右にずずっとずれていきます。落として壊れた場合、まったく動かなくなることはよくありますが、右に流れていくというのはまずありません。聞いたところ、マシンのBIOSをアップグレードしたというのでBIOSの問題も疑って、他のマウスを繋いでみました。特に問題もなく、普通に動作します。これは確実にマウスが壊れたと診断し、蓋を開けてみようとすると何か液体が零れ落ちてきます。ちょっと待て、マウスに液体パーツなんか入ってないぞ。これは一体?「そういえば今日、お茶をこぼした」それが原因だっ。中を開けてみるとあふれる液体(お茶)。なんとマウスの光学検知(回転をカウントする透明なパーツ)が真っ黒焦げになっているではないですか。とても珍しいケースですがこぼしたお茶が光学検知をショートさせて故障させたのでした。こんなレアなケース、全然トラブルシューティングになりません。せいぜいテーブルトークのネタで終わりです。一応光学検知を奇麗に拭き取って動かしてみましたがやはり駄目でした。これは振っても叩いても直りません。諦めて廃棄しました。
念の為に断っておきますが、私は私物のハンダゴテやらテスタやらを会社に常駐させてはいますが、ハードウェアエンジニアリングが職業ではありません。私の職業はシステムエンジニアリングです。


 

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