2000/02/21
ガンコナーの話
昨日、予告を書いた後で失敗した、と思ってしまいました。だってガンコナー(ギャン・カナッハ)に関する資料なんてほとんどないんですよ。頑張って書きましょう。
いつも口に土パイプ(ドゥーディーン)を咥え、帽子をかぶっております。で、谷あいをうろうろして羊飼いや乳絞りの若い娘さんに言い寄るという、まあ凄い妖精です。恋が成就してもガンコナーは次から次へと手当たり次第にナンパしていったり、そのまま行方をくらませたりするのでガンコナーに恋してしまった娘さんは結局恋焦がれて死んでしまいます。
終わってしまった。うわぁ。埋まらない。他に口説き妖精はいないものかと探したのですが見つかりませんでした。これだけです。
このへんも教訓的な話というか、見知らぬ若い男にのこのこついて行くとつらい目に会うよみたいなそんな話です。吟遊詩人は困ったでしょうね。なんせ旅の先で女の子を口説けなくなってしまいます。それじゃあ旅の楽しみも半減でしょう。
おかげでガンコナーはそんな妖精じゃないよという話を作ったみたいです。それが今から書く、群れをなすガンコナ−の話です。これは恐らく何らかの妖精のネタを上に書いた理由で無理矢理ガンコナーに混同させたのだと思います。まあ、恐らくパックあたりが元ネタでしょう。ハーリングという、ホッケーの原型に当たるスポーツに興じる一方で貧しい未亡人が飼っていた雌牛を湖の底に引きづりこみ、代わりに丸太を置いて去るという悪さをしたりします。
このガンコナーには特別な思い入れがあります。私が初めて書いたファンタジー小説はガンコナーが主人公で失恋させることに苦悩するいう話でした。100人失恋させないと自分の命を失うという設定だったと思います。今考えると、ガンコナーと一緒にバンパイアは出てくるは、アンチバンパイアなる種族は出てくるはで、いったいここはどんな世界だと自分で突っ込み入れたくなる話でしたが。


 

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