2002/09/24
完全匿名性の話3
続きです。
何故コテハンを名乗るのか、という問いに対して、コテハンの回答はまちまちです。自己顕示欲から来る人も居ますし、発言に対する先入観を敢えて作ってもらいたいためという人も居ます。私のように、自分の発言に責任という足枷を持たせるため、という、本当に匿名掲示板というものを理解しているのか?と言われる(もちろん、判っててやってる)ような人も居ます。これらのコテハンを名乗っている人は、コテハンが名乗れないシステムになったときに大量に流出してしまう可能性があります(私も恐らく流出する一人)。また、コテハンにつくファンというのも存在しており、特定のコテハンの発言を見たい、会話したいという人も居ます(この中にはコテハンを煽ったり弄ったりするのが楽しいというアンチファンという名前のファンも含まれる)。彼らもまた、コテハンが存在しない、完全匿名性のシステムになったときは流出するでしょう(名無し同士の煽り合いほど不毛なものは無いし)。誤解しないで欲しいのは、全てがコテハンになれと言っているのではありませんし、名無しというものを否定しているわけでもないということです。また、コテハンの容認は、前に書いた匿名掲示板への期待と矛盾するように感じるかも知れませんが、匿名掲示板の主役はあくまで圧倒的多数の名無しであることには変わりはありません。しかし、ツマの無い刺身が味気ないように、コテハンが存在しない、名無しだけのシステムだと味気なくなってしまうのもまた匿名掲示板の面白いところなのです(ツマだけでも成立しないのも真なり)。コテハンという脇役は、匿名掲示板に存在する情報量を多くする、つまり人の数を確保するためには必要なものなのです。
それでも匿名掲示板という言い方にこだわる人のために。匿名掲示板は匿名記事だけの掲示板という意味ではなく、匿名記事を投稿することもできる掲示板という意味にすぎないと考えれば、コテハンの存在は匿名掲示板となんら矛盾しないのです。


 

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