2002/02/02
感じ悪いよね事件の話
ある歌手の発言に関して、色々とネット上で話題になっているようです。
私自身がこの問題を目にしたのは実は2ちゃんねるでスレッドが立ってすぐに近かったのですが、あっという間に祭り状態になってしまいました。もともとの話はその歌手がコンサートで座っていた観客に対して「一番前で見てるのに座ってたよ、感じ悪いね」と言ったとき、その観客に対して「逝ってよし」と発言した観客がいたという話でした。ところが、その観客がいつのまにか足の悪い娘さんにされており、その発言が差別的であるということで問題になったのです。これに対してその歌手が所属している事務所の所長が異例の釈明コメントを載せる事態に陥ったのですが、非難側の数々の作戦ミス(相手のサイトを荒らしたりサーバを落とそうとしたりといった攻撃を行い、会社側を被害者にしてしまった)によって、うやむやにされつつあります。この社長のコメントは前の席に座っていたのは観客ではなく、関係者だったというもので、観客が総立ちになっていたのに関係者が座っていたのでこのような発言になったというものでした。しかし、実はこのとき足が悪くて座っていた観客というのは情報ソースを見ると、最前列ではなく、後ろのほうの席の娘で、その娘も周りの観客から非難されてコンサートから去ったというものなのです。つまりたとえ最前列が関係者であったとしても、その歌手が関係者を攻撃したことにより、後ろにいた一般観客までも非難されることになりえた可能性(そのソース自体、事実かどうかは不明なので、あくまで可能性とする)という点を突くことで、この事務所発言では不充分だということを指摘できたのです。
実際には名指しされた娘を足の不自由な娘にしたという創作によって、「関係者を攻撃したことによって一般観客に被害を与えた可能性」をうやむやにし、サーバ攻撃とあいまって事務所側に都合の良い状況を作り出してしまいました。恐らく今からこの点を突いたとしても、一度公式発表し、それが出回った後ではまったく効果が期待できないでしょう。正直、惜しいことをしたなという感じがします。


 

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