2001/12/22
じゃがいもの話2
続きです。
じゃがいもが日本に入ってきたときは初めから食用としてでした。しかし、それほど全国に広まったという様子はありません。これはじゃがいも自体がいわゆる租税の対象になりにくかったため、村単位、藩単位で秘密裏に栽培されていたためと考えられます。実際、長崎から入って東北に辿りつくまで、200年ほどかかっています。よって、じゃがいもが全国に流通するようになるのは明治維新以降のことと言ってもよいでしょう。また、このときに流通したじゃがいもには主にニ品種あり、それが男爵いもとメイクイーンです。男爵とクイーンなんて、なんだかずいぶん偉そうな名前がついていますが、その理由もついでに調べてみました。男爵いもは北海道で本格的に栽培されたじゃがいもの元祖にあたり、日本に輸入したのは北海道の川田竜吉という人なのですが、彼が男爵の爵位を持っていたことから川田竜吉男爵のいも、と呼ばれていたものが名前が取れて男爵いもとなったというのが起源のようです。ちなみにこの品種は本当はアイリッシュコブラーと言います。もう一方のメイクイーンですが、これはイギリスで品種が誕生したとき、その外見の美しさ(じゃがいもにしてはでこぼこしていない)から女王のようないもということでクイーン、さらに誕生したのが五月だったことからメイ、足してメイクイーンとなったようです。この男爵いもとメイクイーンという品種は、現在でも国内の大多数を占める品種となっています。なお、じゃがいもの別名である馬鈴薯の語源については馬につける鈴に形が似ている薯(いも)ということからついたようです。
一般に寒くなると根菜が美味しくなります。とくにこの時期はアツアツの肉じゃがをつまみにビールを飲んだりすると日本人に生まれてよかったなぁと感じたりします。あ、ビールも肉じゃがも明治以降の飲食物で純日本産とは言えませんね。じゃがいもを茹でてじゃがバターに日本酒。あ、バターも明治以降でした。・・・じゃがいもを使った日本独自の食べ物って何?もしかして、こふきいもくらいなの?


 

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