2001/12/08
メール文書公開の話2
続きです。
ところが、ここに私信問題というのが存在しています。私信問題とは親しい間柄において言葉を飾らずに率直に話すこと自体が個人が自由に私生活を営む上での権利であるとみなし、またその私信が相手によって無断で公開されるということを考慮していないのであれば、これはプライバシーに属するという考え方です。メールは一般に相手に公開されることを考慮していませんから、充分にプライバシーの侵害にあたるということに成り得るのです。ということは私のやっている「爆笑!メールネタ」もまたプライバシーの侵害にあたる可能性があるのですが、プライバシー保護には例外事項が存在しています。どういう事項が例外かというと、プライバシーを公開することによって私自身が第三者から受け得る被害や誤解、権利侵害を避けられる可能性があった場合、自分の権利を守るために公開することは正当防衛が成り立つのです。さらに、メールの公開に対して相手が承諾した場合は、プライバシー保護の権利を放棄したこととなり、同様に公開が許されます。私は自分のサイトトップにてspamメールの内容が公開されること、テーブルトーク内でspamメールの定義を行っており、基本的にspamを送ってきたものはそれを公開されることに承諾したと考えることが可能です。しかもspamメール自体が定型文章であり、そこに創造性や私信問題も絡んでいるとは考えがたく、また、私が公開しているspamメールのほとんどが私信を装ってアダルトサイトなどへ誘引する、一種の詐欺であり、私がその詐欺の手口を公開しないことが逆に詐欺への荷担(未失の故意)となる可能性もあるため、自衛のための正当防衛が認められる可能性もあります。
ところで、日本最大のメールマガジンサイトが、特別企画と称して「メールのやりとり(もらったメールも)」を相手の承諾を得ずに300万人に対して勝手に転載するそうです。そのサイトのプライバシーの項目では、たしかにメールアドレスは公開しないと書かれていますがメール内容については書かれていないようですが。どう思います?


 

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