2001/11/05
ADSLとOCNエコノミーの話2
続きです。
OCNエコノミーとADSLではその目的が異なります。OCNエコノミーとADSLの比較は何故か速度とその価格による比較しかされておらず、ようはWeb閲覧がどれだけ早いかというADSLのリングの中だけで戦わされています。これはADSLに分があるに決まっているでしょう。なにせADSLの利点の中だけで戦っているのですから。ADSLの利点は何と言ってもWeb閲覧時の速度です。そしてそれ以外の利点はありません。ですから、目的がWeb閲覧だけならこれほど優れたものはないでしょう。しかし、OCNエコノミーはWeb閲覧を目的としたものではありません。自前でのサーバ構築を目的にしたものです。これは同じ常時接続でもまったく異質の世界です。ADSLにとって常時接続の持つ意味はあまりありません。ただ単に繋ぎっぱなしでも値段が変わらないから繋ぎっぱなしというだけの話です。ですから接続が一時的に切れたとしても、また繋ぎ直すだけでいいですし、使いたいときだけ繋ぐという方法で使うこともできます。一方、OCNエコノミーは常時接続でなければなりません。なぜなら、自前でサーバを構築し、運営する以上は基本的には24時間運営が要求されるからです。もちろん、オプションによってはADSLでもグローバルIPをもらって自前のサーバを構築することも可能ですが、そのときに必要なコストは思ったよりも高く、OCNエコノミーと同じ16個のIPを貰おうとするとOCNエコノミーよりも高額になるようです。しかも、回線の安定性においてはOCNエコノミーと比較することすらできないほど劣っています。この論争は以前に経験したことがあるなと思ったんですが、ようはパソコンとワープロ論争と、大して変わらない気がします。その時も文章書くならワープロのほうが上だし安い、だからワープロが一番という結論が出ていた気がします。
面白いことに、そのワープロ論争を経験したはずのパソコン関係のメーリングリストの中でこの話題が起こり、ADSLに分があるような言い方をしているんですよね。もう忘れちゃったんでしょうか。あのときのことを。


 

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