2001/09/26
彼岸とお萩とぼた餅の話3
今日で彼岸とお萩とぼた餅との話も終わりです。
いよいよぼた餅とお萩の違いですが、春の彼岸は牡丹の季節ですから牡丹餅(ぼた餅)、秋の彼岸は萩の季節ですから萩餅(お萩)というようになったというのが最も流布されている説です。これを元にぼた餅とお萩の区別を、あんこをつけて牡丹の花に見せたものときなこをつけて萩の花に見せたものと、つけている物によって区別しているものや、平べったく潰してあるのが牡丹の花のようなのでぼた餅、お寿司のように盛り上げているのが萩の花のようだからお萩と、その形状から区別しているもの、あずきをこして滑らかにした形が牡丹の花に似ているからこし餡で出来ているのがぼた餅、あずきを潰れた形が萩の葉に似ているからあずきのつぶ餡で出来ているのがお萩という、あんこの種類によって区別しているものという具合に、場所によってまちまちです。さらに根拠は定かではありませんが、もち米主体(もしくはもち米だけ)で作られたのがぼた餅でうるち米主体(もしくはうるち米だけ)で作られたのがお萩という説もあります。さらにお萩は皇族の言い方で、ぼた餅は庶民の言い方であるという、身分の違い説なんてのもあります。結局なんだかよくわからないけれど、やっぱり同じ物を言いかただけ変えたのではないかというのがお萩とぼた餅の違いではないでしょうか。
ついでなので、お萩、ぼた餅の別名というのも調べてみました。これがなかなか洒落に富んでいるものが多く、楽しいですね。まず「つき知らず」というのが基本です。お萩やぼた餅は完全について餅にするわけではありませんからこの名がつきました。ここから、隣の人はいつ作ったのかわからないということから「隣知らず」という別名ができます。さらに「夜船」。夜船はいつ陸に着いたかわからない、つまりつき知らずである、と。さらに「北窓」なんてのもあります。北にある窓からは月が見えません。これまた月知らずなわけです。非常に面白いですね。ま、中には「なべすり餅」なんて身も蓋もないような別名もありますが。


 

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