2001/09/21
見せかけエコロジーの話1
地球に優しい、という言葉がいかに欺瞞に満ちたものなのかは以前に指摘しましたが、とはいえ、とりあえず人類が生き残るためには大気汚染や水質汚染、地球温暖化、砂漠化などの問題をクリアする必要があります。そのために「エコロジー」という言葉が流行りのように使われています。
そんな中、昨日のニュースになりますが、新方式の太陽光発電装置の設置がオーストラリアで計画されました。仕組みとしては簡単で、ドーム型の巨大な温室を作り、その中心に煙突を立てただけというものです。日中は空気が暖められて膨張するため、煙突から逃げますからその風を利用してタービンを回して発電、夜間は逆に暖まった空気が冷やされて収縮するため、煙突から入りこんできますからその風を利用してタービンを回して発電。問題はそのでかさで、煙突だけで1kmというのですから凄いものです。この方式だと石油などの化石資源を使いませんし、もともと温度差の激しい砂漠地帯に建築しますので環境に対する影響も少なく、非常に「地球に優しい」という触れこみですが、実際のところはどうなのでしょう。ある「エコロジー」の仕組みに対して、それが「見せかけだけのエコロジー」か、「本当のエコロジー」かを見分ける方法は非常に簡単です。トータルコストを比較してみればいいのです。例として同じ太陽光発電の太陽電池を考えてみましょうか。太陽電池のエネルギー効率は極めて悪く、そのわりには太陽電池のためのパネルを作成するのにかかるエネルギーは膨大です。そして、パネルは半永久的に使えるわけではなく、寿命があります。よって、本当に太陽電池が「エコロジー」なのかを調べるには、太陽電池を作成するのに必要なエネルギーと太陽電池がその生涯で作成できるエネルギーを比べる必要があります。その結果は太陽電池を作成するのに必要なエネルギーのほうが大きいのです。このような「見せかけだけのエコロジー」という馬鹿げたものは世の中に広く流通しています。それどころか、「環境に優しい」と言われているもののほとんどが、実は「環境に優し」くなかったりするのです。
明日に続きます。


 

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