2001/08/30
2CHの危機の話4
昨日の続きです。確かに専用ツールを用いれば多少のオーバーヘッドの減少は見こめるでしょう。それは既に存在する専用ツールを見ればわかります。しかし、このツールは長期的に見たときに2CH自身の首を締めかねません。何故なら専用ツールは2CHの収入源である「広告」もカットしてしまうからです。
では、広告を表示する専用ツールを作ればよいのでしょうか?たとえそのようなツールを作ったとしてもクリックしてくれなければ意味はありませんし、ペイパークリックによる収入には安定性に疑問があります。また多機種に移植を進めるためにコードを公開すれば、広告の表示されないツールが誕生する可能性が極めて高く、結局有効な手段とはならないでしょう。ただ、専用ツールを用いることでデータ量を減らす可能性がないわけではありません。現在のデータ転送量増大の最大の理由はフロートスレッドシステムの根本的な問題である「元記事も読みこまなければならないためのオーバーヘッドの多発」にあると考えられますから、これを解決する方法が最も効果的と考えられます。つまり一度読んだデータは読まずに、差分だけを読みこむようなシステムを構築することができれば転送量はかなり減らすことが出来るはずです。そして、実際にそういうツールも存在します(詳しくはここ)。しかもこの差分読み込み方式は専用ツールを用いずに実現する方法もあるのです。JAVAスクリプトです。さすがに前回のデータまで積み込むことはできないでしょうが、JAVAスクリプトを用いて、一度アクセスしたら以後、何度リロードしても差分だけを転送するようなシステムリクエストを発行して、実際の表示はJAVAアプレットが行うようなシステムを構築することでデータ転送量を急激に低下させるのです。この方法にはしかし、問題がないわけではありません。最大の問題はこの方法を導入するためにはシステムを根本的に改変する必要があり、そのシステム構築のための時間がないことです。一朝一夕でできるほど簡単な変更ではないのです。
ですが、今回のスクリプト変更でにちゃんねらーの凄さを垣間見ることができました。今から準備すればそして、にちゃんねらーが総力を結集すればきっと間に合うと信じています。


 

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