2001/07/14
アルファベットの話1
さて、昨日の「W.C.の話」を書くために集めた英語の語源資料に色々と面白い話が出ておりましたので、突然ですが、これからしばらくはテーブルトークを英語強化期間とします。まず最初はアルファベットから。
さて、何故アルファベットはアルファベットと言うのでしょうか。この疑問は私も前から思っていたのですが、その理由までは調べたことがありませんでした。そもそもアルファベットの起源は今から4000年ほど前のことです。アルファベットは当時最大にして最強の国であるローマ帝国が正式に使用していたのが広まったものです。そのためアルファベットを別名ローマ字というわけです。この当時のローマ字には今のように26文字はなく、21文字しかありませんでした。G、J、U、W、Yの五文字が欠損していたのです。これらの五文字はどうして誕生したかというと、一つを除いては他の文字から派生したのです。よく見るとこの五文字は似た文字のある文字ばかりですよね。GはCから派生して誕生し、JはIから派生して誕生し、UはVから派生して誕生し、Wはちょっと特殊でVが二つ並んだVVから誕生しました。Yだけが特殊で、他の文字からの派生ではありません。これは後述します。さて、このローマ字のもとになったのはギリシャ文字です。ギリシャ文字は数学で使うことがありますよね。アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、イプシロンと続くあれです。その先頭の二文字のアルファとベータをくっつけるとアルファベータになります。このアルファベータが変化してアルファベットという単語になったのです。ちなみにギリシャ文字はさらに紀元があり、フェニキア文字という文字を素にしました。
フェニキア文字は表形文字ということになっていますが、実際には漢字のようなもので、限りなく象形文字に近い文字でした。よってアルファベットも今は表音文字となっていますが、もとは象形文字だったということになりますから、それぞれのアルファベットがもとはどんなものを表していたかを知ることができます。明日はそれぞれがどのようにして成立したかについて書きましょう。


 

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