2001/06/12
新人研修の話3
昨日で終わらせるつもりでしたが、続きました。
もうすぐ研修も終わりですので、何故このような研修のやりかたをしているのかについて確認してみましたところ、とんでもないことがわかりました。つまり私が昨日語ったような、基本設計の書き方や詳細設計の書き方、フローチャートや構造化設計手法。これらの手法は部や課によって方言が存在するから、というのがその理由でした。つまり部や課によっては、せっかく習った手法が役に立たなかったり、やり方を変えさせられたりするからだというのです。私は複数の部を渡り歩いておりますから、たしかに部や課によって、設計の書き方などが微妙に異なることは認めます。だからといって基礎をおろそかにしていい理由にはなりません。しかし、逆説的な反論として、例えばfindfirstの使い方というのは配属されてからは決して習うことはありませんが、外部設計や内部設計の書き方は覚えさせられるものだから、ここで教える必要はないと言われてしまうと、私としては言葉を失うしかありません。アルゴリズムテクニックやテクニカルコードを勉強できるのは確かに研修中だけだと思います。実務でそのようなコードを書く人はいませんから。これは実務では使う必要の無いことを研修中に教えているだけということには、ならないのでしょうか。とにかく今年の新人が配属された後で一体どうなってしまうのか、私は不安で仕方ありません。使う側も困ると思います。設計を読ませようとしても仕様漏れがわからず、コードを書かせれば可読不能のテクニカルコード、ヘッダに記述すべき引数の説明もまったく無く、関数の切り方すらまともにできていないのにその関数仕様書すら書けない。そういう人をどうやって使いますか?テスター要員ですか?テスト仕様書すら書けないのに?
私は戦いに疲れました。この件に関してはもう何も言いませんし、一切触れないことにします。とりあえずは新人のデータはきっちりと取りましたからうちの課にはできるだけまともな新人を入れるように手を回すことにします。それで駄目なら・・・自分の部下にだけは、ならないようにします。


 

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