2001/05/14
母の日の話
昨日は母の日ということで私も実家に行ってカーネーションを渡してきました。ところで母の日の由来はご存じでしょうか。
母の日の由来は1907年にアメリカのウェストバージニア州に住むアンナ=ジャービスさんという人が母の命日にカーネーションを飾ったり周りの人に配ったことから始まると言われています。初めは隣近所に配るだけだったのですが、さすがというかなんというか、アメリカ人。この人はもっと多くの人が母を敬うべきであり、国家的事業として母の日という休日を作るべきだと言い出し、仲間を募って政治運動を起こしました。そんな馬鹿な活動が普通は通るはずもないのですが、そこはアメリカです。この活動が本当に実現してしまいます。結果、1914年、ウイルソン大統領によって今の母の日が「あなたの最愛の母を敬いカーネーションを捧げなければならない日」としてアメリカ議会を通過しました。ですからアメリカでは法律によって母にカーネーションを贈らなければなりません。日本でも1912年には一部のキリスト教徒の間に母の日の習慣ができていましたが、定着はしませんでした。それでも1923年ごろには一部に定着しつつありました。1937年に森永製菓がこれに目をつけ、大々的に母の日という宣伝活動を行って、やっと定着しました。何故森永製菓が?バレンタインデーのように母の日にはカーネーションとチョコレートをみたいなキャンペーンでも行ったのか?と思って調べてみたのですが、わかりません。ただ、どうも1905年の母の日に森永製菓がエンゼルマークを商標登録していますので、そのへんにきっかけがあるかもしれませんね。
さて、贈るカーネーションには赤と白がありますが、実はこれにもルールがあります。既に母が亡くなっているのなら白いカーネーションを、健在なら赤いカーネーションを贈るというのが慣わしです。間違えると大変なことになりますので注意を。ちなみにカーネーションの花言葉は女性の愛とか清らかな愛という意味らしいです。


 

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