2001/05/12
轟王伝の話
轟王伝といっても知らないと思います(知っていたら異常です)。これは、もともとは今から何年前か、ちょうどGガンダムという番組が放映されていたころにTRPG仲間とファミレスで徹夜雑談している間に出た新感覚TRPGの話から始まったネタです。
誰が最初の言い出しっぺかは覚えていませんが、ガンダムファイトをファンタジーの世界でできるゲームが作れないかという話題が出、だったらゴーレムで殴り合うゲームにすればいいというところまで話が行きました。ゴーレムの名前をそのまま使うのは嫌だったため強引に轟王の名前をあててゲーム名は轟王伝と決定しました。こうして基本的な設定が出来たのですが、その頃は深夜で全員頭が壊れかけていたためそこから何も浮かばず、轟王の名前をどうするかで沈黙してしまいました。さて、そのときファミレスにいたメンバーは全員が喫煙者。しかもかなりヘビースモーカな人達でした。その中の誰かが、たぶんT君だと思いますが、煙草のパッケージを見て「これ、使えないかな」とのたまわったところから一気に話が膨らみ出したのです。メーカを国名にしようということで、JTからジェート、フィーリップモリスからPモリス、B&Wから坂東。轟王は煙草の名前でPMとかセッタとかマイセンとか。設定はさらに細かくなり、轟王の能力はタールとニコ値で表されるだの、モリス国のメリット姫の口癖は「とりあえずお幸せに(当時のテレビCMシリーズの決め台詞)」だの。坂東という日本名の国は魔導大国でなくてはいけない(何故?)なんて話まで出てきて、ひとしきり盛り上がった後でついに全ての判定は喫煙で行う、というルールも誕生します(例えばピースを一息で1cmほど吸って10秒以上息を止めるとか)。轟王の召還時間は轟王と同じ名前の煙草に火をつけて燃え尽きるまでという設定も生まれました。
こうして肺がんRPG轟王伝は完成したのですが、そのハードさに誰もやろうと言い出さず伝説のネタとしてそのまま消えていったのでした。今考えると、しょうもないネタだったのですが、当時はああいう馬鹿話を真面目に議論するというのが楽しかったなぁ。


 

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