2001/03/07
バッファアンダーランの話1
ついに買ってしまいました。12倍速書き込み可能なリコーのCD-Rを。もちろんジャストリンクでバッファアンダーランに対応してます。と、書いたところで気づいたのですが、そもそもバッファアンダーランだのジャストリンクだのバーンプルーフだのって一体何物なんでしょうか。なんのためにそんな機能があるのでしょうか。
これらの言葉を理解するためにはまず、CD-Rメディアにデータはどのようにして記録されているかを学びましょう。CD-Rメディアにデータを書き込む場合、CDやHDDなどの読み込み先メディアからデータを読み取り、それをCD-Rへと送り込み、CD-RはそれをCD-Rメディアに書き、という手順を繰り返します。当たり前ですね。このとき、データは螺旋状に記録されていきます。つまりCD-Rメディアのデータの並びというのはレコード版と同じようになっているのです。データを書こうとするとき、データ読み取り速度が充分速ければCD-Rへ転送されるデータは途切れることがありませんが、例えば重いアプリケーションを起動していてキャッシュがHDDにあったり、激しくCPUパワーを食う作業をしたりなどのなんらかの理由でデータの読み取り速度が遅くなってしまうと、CD-Rのほうはデータを書こうとしているのに、送れるデータがなくなってしまうということがありえます。CD-Rメディアへの書き込みはレーザを照射して行いますが、送れるデータが無くなるとその部分はデータが書かれません。これがバッファアンダーランと呼ばれる現象でこの現象が発生してしまうとCD-Rメディアへの書き込みに失敗し、CD-Rメディア自体、使えなくなってしまいます。この対策としてキャッシュ(データバッファ)という方法が取られました。読み込んだデータを一度キャッシュの中に溜めておき、そこから順次データを送り出すというやり方です。しかし、キャッシュの中に溜まっていたデータが空っぽになればバッファアンダーランは発生しますから、キャッシュが大きいことはバッファーアンダーランを起こしにくくするだけで根本的な解決にはなりません。
明日に続きます。


 

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