2001/02/09
偽物問題の話4
昨日の続きです。今までは元ソフト側を批判しました。ではパロディソフト側に問題がなかったか、といえば嘘になります。
とはいえ、これは作者の問題ではありません。作者の取った一連の行動は当然の行動であり、高く評価されることでもなければ、低く評価されることでもありません。作者が取った行動というのは最終的に配布停止という行動です。そもそも、そのパロディソフトはホームページ上で公然と元ソフトの批判をし、また作ったパロディソフトにも元ソフトを痛烈に皮肉った機能を多数入れています。元ソフトの機能と同じ機能のダミーを入れて、こんな機能が本当に必要だと思っているのかという台詞まで言わせています。つまり元ソフトを挑発し続けたのです。挑発し続けた結果として元ソフトからクレームが来、だから公開を停止した。それだけの話です。もちろん、元ソフトの行動は決して誉められるものではありませんが。問題はその取り巻きというかファン達にあります。今回の事件は上に書いたとおり、充分起こり得ることであり、その結果も当然予想されうる事態でした。復活を望む声もありますがでは具体的に復活させる手段について論じたものがあるかというと皆無です。私はあるところでも言いましたが、もし裁判になればパロディソフトに勝ち目はまったくないと思います。何度も書きますが、元ソフトの機能を完全にコピーしてダミー化しているのですから、レイアウト著作権などの問題も起こりますからただ単に名前を変えただけ、というのでは不十分です。今回の事件を解決し、かつ復活するためにはまったく別のソフトとして起動するしかないと思います。そして、パロディソフトにはそれだけの機能があります。パロディだけのために入れてある、元ソフトのダミー機能をすべて取り払うべきです。今は見えなくなっているページに書かれていた、元ソフトに対する不満、自分ならもっと良いものが作れるという自信、それが本物なら元ソフトとまったく別の機能を持つ競合製品として充分通用するものが作れるはずです。
以上、今回の騒動に関してでした。ちなみに「任意」は今も私のデスクトップに常駐しています。


 

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