2000/12/24
ボーとBPSの話
その昔、モデムが無かった頃、つまり音響カプラの頃には通信速度はボー(baud)という単位で表わしていました。ところが最近はこのボーという単位を使うことはまずありません。bpsという単位を使います。何故でしょうか。理由は簡単です。昔はボーがbpsと同じだったのですが、今はボーとbpsは異なる単位となったからです。
この二つの単位の意味をまず説明します。ボーというのはほぼ周波数と同じ意味です。例えば300ボーというのは一秒間に300回の波を送ると考えてかまわないと思います。対して、bpsという単位は一秒間にどのくらいのデータが送れるかを表わす単位です。こう聞くとまったく同じように感じますが、違います。なんだかなぞなぞのようですね。ではちょっとだけ話題を変えて。電話回線はだいたい2400ボー以上の大きさの周波数を使うことができません。57600ボーなんてのは不可能なのです。ますますわからなくなりましたか?では説明しましょう。電話回線は回線網を傷めないようにフィルタがかまされています。このフィルタのバンド上限が大体2400前後にあるため、2400を越える周波数はカットされてしまいます。まだ通信速度が2400を下回っていたころはこれは問題になりませんでした。しかし2400を越えたあたりからこのことが問題となります。そこで変調というテクニックが用いられました(ちなみに初期の変調は位相変調です。周波数変調が使われるようになったのはかなり後)。簡単に説明しますと、変調というのは一つの波で複数のデータを送る技法です。このテクニックによってボーは変わらずに、一秒間に送れるデータ量が増えることになりました。例えば4ビットのデータを一つの波に乗せた9600bpsのモデムのボーは1200などという一見摩訶不思議なことが起こり、ボーは通信速度を表わす単位から外され、代わりにbpsという単位が使われるようになったのです。
さて、ここで問題です。ここに400bps、圧縮方式なんかまったくない音響カプラがあります。この音響カプラによって一秒間に送れる文字数はいくつでしょうか。50文字と答えた人は外れです。


 

Topへ