2000/12/08
生物を捨てたの話
私はもともと物理が苦手だったということは前に書いたとおりです。その証拠に、私の専行は高校一年で生物、二年で化学、物理になったのは三年です。私が化学を嫌いになった最大の理由は化学が暗記課目だからです。分子名程度ならいいのですし、原子周期表みたいに性質ごとにまとまっていたり、その理屈がなんらかの形で提示されているものはいいのですが、炎色反応みたいな、まったく理屈なし(本当はあるのだが高校では習わない)で丸暗記させられる項目があまりに多かったためです。では、何故私は生物を捨てたのでしょうか。
実は、私はもともと生物が大得意だったのです。昔から顕微鏡とかそういうものが大好きでしたし、生物という課目自体、実家が医者ということもあってか興味があり、成績も良かったのです。たった一つのことがらが入る前までは。私が生物を嫌いになったたった一つの事柄というのは、実はメンデルの法則なのです。意外に思われるかも知れませんが、私はメンデルの法則が理解できません。これはいまだに理解できていないのです。メンデルの法則というのはエンドウ豆にしわがあるとかないとか、色が違うとかその分布がどうとかってのを克明に調べて優性遺伝と劣性遺伝についてとか分離の法則だの独立の法則だのがあってなんだか二分木(バイナリツリー)みたいなのが書かれてほら比率が同じだとか、そんな話なのですが、これが私にはまったく理解できないのです。何故理解できないのかは私にもわかりませんが、あの法則になんとなく胡散臭さというか「出来すぎ」を感じるのです。統計学的な見地で考えるとあの実験では結果があまりに確率に一致しすぎています。このような確率は非常に稀(コインを二回投げて表と裏が一回づつ出る確率ですら50%だが、四回投げて表裏二回づつ出る確率は37.5%。六回投げて同じ数だけ出る確率は31.25%という具合にサンプルが多くなるほど確率が下がる)なのです。
その点、物理は明白で、かつ何回行っても同じ結果が得られますし、数式にも微積分を使えば意味があります。相対性理論ですらそうです(量子論は別)。だから物理が好きになったのです。


 

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