2000/11/02
究極の静音PCの話2
こんなしょうもないテーマでまさか二日に渡るとは思わなかったでしょう。安心してください。はっきり言って私も思いませんでした。続きです。
魔法瓶型PCケースというものがどんな構成をしているか説明します。このPCケースは外見は普通のPCケースと同じですが、唯一違うのは外部に出ているのが電源ケーブルだけ、ということです。個人的にはスケルトンな球形がいいですね。マウスもキーボードも何も繋がっていません。このケースの特徴は二重の板を持つことであり、外側の板には栓がついています。この栓に付属の空気抜きを繋ぐと板と板の間の空気を急速に吸い出し、最終的には真空とします。また底面は永久磁石によって宙に浮く構造となっており、底を通して音が伝わることもありません。どうしても外部に出さなければならない電源ケーブルは専用のケーブル(電源ケーブルの内部に真空層がある)を使い、それ以外のLANやUSB、音源、マウス、キーボードやビデオなどの各ケーブル類は全て無線によって接続します。なお、無線は電波ですから真空であっても問題ありません。外部と内部は真空によって完全に遮断されていますので内部でどのように音が出ようとその音は外には伝わりません。これなら無音のPCを作ることができます。静音マニアが夢にまで見る究極の静音PCです。しかし、このPCには問題点がないわけではありません。フロッピーやCDなどのドライブは使用できません。どうしても使用したいなら一度栓を抜いて空気を入れ、CDなどを差し込んでまた空気を抜く、という手段を取る必要があります。とはいえ、LANがあればこれらのデバイスは不要でしょう。また、真空中では熱はほとんど伝わりません。ですから、内部の熱を外に逃すことができません。さすが魔法瓶。何らかの手段で放熱する必要があります。さらに、ケースを丸ごと浮かすような強力な磁石が必要ですから、その磁力による影響を解決する必要があります。
というわけで、問題点は多少ありますが、誰か作ってみますか?ちなみに私は静音にはまったく興味がありません。


 

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