2000/08/17
募金の話
最近でも見かけますが、秋葉原で街頭募金をしている怪しい集団がいます。あの連中、一度私も騙されかけたんですが、署名運動に見せかけて名前などの個人情報を書かせた後に寄付金を請求するという非常に悪どい手口を使います。
彼等が必ず口にするのが「許可をもらっている」で、実際に万世橋警察署だったかの許可証を持っています。なんであんなこすっからい連中に許可証を出すのか、長い間疑問だったのですが、こないだ氷解しました。実は街頭募金の許可って、自治体に申請すればよっぽどのことでもない限り必ず発行される代物なのです。もちろん、その募金がどこに使われるかを自治体は保証しません。そんな誰でももらえるような許可証を持っていることを強調するような団体というのは胡散臭い団体ですよ、と、自分で語ってるようなものですね。私のように調べる人は少ないでしょうから騙される人も多いでしょうけれど。秋葉原の街頭募金は以前はどこだかの国に行って募金を渡している写真とか持ち歩いていましたが、私はその国までの旅行費や滞在費がどこから出たのか教えてもらいたいですね。ただ手渡すだけなのにも関わらず、ずいぶんの人数と荷物が必要だった理由も教えてもらいたいものです。そういう募金活動をあおい氏に習って私は偽善事業と言っています。慈善事業が偽善事業だと気づいたのはたぶん小学生のときに赤い羽根募金だったかの手伝いをしたときでしょうね。募金を手伝った当時小学二年生の私はおかしの袋を手渡されたのですが、そのときにお兄さんに聞いたのです。「このおかしのお金はどこから出てるの」って。もちろん答えてはくれませんでしたが。
私だって募金が全部、偽善事業だなどとは思いません。例えば私が参加している募金活動にナショナルトラスト運動(自然保護のために土地を買い取ることで保護する運動)の「トトロのふるさと基金」というのがあります。ここは会計報告書をきちんと提出していますし、今のところ変なこともしでかしていないようです。


 

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