2000/08/13
畳の話
ただ畳といっても、実は色々な種類があるということを御存じでしょうか。マンションの畳が小さいことくらいは体感できるとは思いますが、実際のところはよくわからないのではないでしょうか。そこで調べてみました。
一応、謎にでかいメートル間なるものもあるようなのですが、これは一般的ではないので置いておいて、畳はだいたい四種類に分けられるようです。広いものから順に京間、中京間、田舎間、団地間です。京間は関西間、本京間とも言われ、面積は1.82平方メートルとなります。中京間は中間、京間とも言われ、面積は1.65平方メートルです。田舎間は関東間、江戸間とか言われており(関東は田舎で京都は都会という考えが今となってはむなしいねぇ)、面積は1.54平方メートルです。団地間は別名がありません。面積に関しては後に回します。この中で怪しいのは京間で、本来の京間と中京間の京間があります。京間だから広い、と思ったら、これは本京間ではなくてただの京間ですとか言われることもあるわけです。で、団地間は田舎間よりも小さいということしかわかりません。サイズがまちまちなのです。何せ畳の面積には規定も罰則もありませんから、その気になれば1平方メートルくらいの畳を作っても畳数として計上できるのです。さて、京間と田舎間の差は畳一枚に対して0.28平方メートルです。これは、田舎間での6畳が京間では5畳になるということです。団地間の六畳はさらに小さいわけで、これはもう詐欺と言ってもいいんじゃないでしょうか。
ところで、この畳の種類に関しては怪しい説があります。実はGHQが畳の面積を小さくしたという話で、あまりに面白いので紹介しておきます。概略を言いますと、日本の軍国主義の土壌が封建的な家庭制度にあり、この伝統を崩すためには核家族化を進めるのがよいと考えたGHQは、核家族化させるためには家を狭くする必要があるため、公営住宅は一戸あたりの広さを10坪半以下にするようにし、そのため、当時主流だった2DKに振り替えるには普通の畳では駄目だったので畳を小さくしたというのですが。うーん。


 

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