2000/08/01
HDD雑学の話
いきなりですが、クイズです。何故HDDはハード(固い)ディスクなのでしょう。今日はHDDにまつわる雑学を書きます。
SCSIというのはSASIという規格から作られました。SASIというのはShugartAssociateSystemInterfaceの略で、Shugartなんて聞きなれない言葉が出てきますが、これは会社名だからです。この会社は実はHDDメーカとして有名なSeagate社の前身だったりします。この規格自体は割と駄目な規格だったのですが、これが元となって、ANSI(AmericanNationalStandardInstitute。日本で言うJIS)によって大幅な機能拡張がされたのがSCSIで、これはSmallComputerSystemInterfaceの略です。後ろのあたりが同じなのがそれっぽいですね。しかし、Smallという割には今では肥大化の一歩を辿っています。15台繋げるようになった時点でBCSI(BigComputerSystemInterface、ばかじー)とでもすればよかったのに、なんて書くとSCSI信者に刺されちゃいますか。IDEですが、IntegratedDriveElectronicsというなんだかわかったようなわからない言葉の略です。日本語に直すと統合駆動電子。統合は良いとして最後の電子、かっこいい略を先に作って後から適当に当てたんじゃないかなんて疑ったりして。IDEにはハードディスク以外のドライブを繋ぐ規格としてATAPIというのもあります。ATAPIはAdvancedTechnologyAttachmentPacketInterface(ああ、長ったらしい)の略です。最初の二文字はこだわらないで下さい。AdvancedTechnologyなんて言っても、実はAT互換機の元になったIBMのPC/ATのATのことですから。これは本来はATAと別物でしたが、適当なときに適当に統合されました。
最後にクイズの答えを書きます。HDDが何故ハードなのか。これは既に存在してたフロッピーディスクに対する反語として作られたという経歴があります。当時、フロッピーは5inchか8inchで、これはぺらぺらの柔らかい円盤でした。対してHDDは円盤がアルミなどの金属で出来ていたため、固いディスクと名づけられたのです。しょうもないなあ。


 

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