2000/07/04
日本語の話1
私は前にも書きましたが産まれてからすぐにアメリカに行ってしまったため、同年代のみなさんよりも日本語に接した時間が四年ほど短いのですが、これでも元はプロの編集部で赤入れしてましたからある程度の日本語は知っています。しかし、最近、私よりも日本語に詳しいはずの生っ粋の日本人がネットでも実生活でも酷い間違いを数々しているのを見かけ、かなり滅入っています。
あれだけ有名になりながら未だに間違える人が多いのは役不足ですね。力不足と役不足の区別がまったくついていない人の多いこと。役不足はその能力を発揮しきれるほど周りが優秀ではないことを意味し、力不足はその能力が周りほど優秀ではないことを意味します。つまりまるっきり逆の意味なのにも関わらず平然と力不足を役不足と書く。おろかとしか言いようがありません。汚名挽回というのもまだまだ見かけます。汚名をわざわざ挽回してどうするの、と言いたくなります。汚名は返上するもので、挽回するのは名誉です。一所懸命を一生懸命と書く人も多いですね。一生懸命なんて熟語は存在しません。これらの日本語は社会人なら基礎教養として入社試験にも出ているような有名なものなのですが、何故間違えるのか不思議でしょうがありませんでした。こないだ気づいたのですが、これらの語源を知らないから間違えるんじゃないかと思います。そもそも入社試験にしても試験前にちょろっと暗記して試験を受けた後はさっくりと忘れてしまう、語源を知って間違えないようにするなんて無駄なことはしないんですね。偏差値教育の弊害とかそういう定型的な馬鹿な批判はするつもりはありませんが、何か違うんじゃないのと言いたくはなります。特に私のように日本語に対するハンディキャップがあった人は普通の日本人よりも遥かに努力をしてやっと人並みの日本語を身につけたというのに、肝心の日本人のほうが酷い日本語を使っている現状には本当に腹立たしいものがあります。あなたがたは自国語が嫌いなんですか?
確かに言葉は生き物です。絶えず変化しています。でも、正しい日本語を知っていて変えるのと知らないで変わるのは違うでしょう。明日もこの話を続けます。


 

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