2000/06/19
基本的人権と軍事力の話3
久しぶりに三日続けて同じ話になってしまいました。今回のようなことを書くと即右翼だとか言われてしまいますので、長文で説明せざるを得ないのです。ちなみに私は右翼でも左翼でもありません。私は悪法ですら法であるという、超の付く法治主義・遵法主義者であるだけです。ゆえに法が矛盾したままうやむやにされているのを許せないのです。
国際世論という「感情」以外で日本が他国を攻めないことを納得させるためにはどうすればいいでしょうか。日本は仮にも法治国家です。悪法は守らなくても良いという馬鹿げた理論や法の勝手な解釈、法規よりも感情が優先する裁判がまかり通っていても日本は法治国家なのです。ですから法律でがんじがらめにすることです。自衛隊法にさらに細かい条例を設けて、現行の自衛隊の戦力を維持し、かつ拡大させない形にする必要があります。無駄に軍備を拡大しないために、戦闘機の持続距離は他国に届かない範囲とする、もちろん核兵器及び核動力の兵器は保有しない、といった「表記されていない慣習」を全て法文化するのです。法律的には先に自衛隊法を改正し、自衛以外できない状態、つまり他国に無害な状態にした上で憲法を改正する方法が正しいと思います。でないと、現行の自衛隊を軍隊と認めるとしただけで「徴兵制を敷くつもりだ」とか「他国へ侵略するつもりだ」といったまったく根拠のない、まともに議論もできない似非平和主義者の攻撃の的になるからです。もっとも、この手順で進めたとしても似非平和主義者の攻撃の的にはなるでしょうけれど。なにせ日本は宗教や思想の自由を憲法で認めているにも関わらず、この手の話をしようとするとすべて感情的になってまともな議論をしようとしませんから。このへんはかわいそうだからと捕鯨禁止を叫ぶ動物愛護主義と同じレベルです。
もっとも、実際には何年経ってもこのような改定はされないでしょう。これができるほど日本という国家は成熟していません。幼稚と言いかえてもいいです。これができるのは実際に有事になった後、日本という国家が一度他国によって占領された後でしょう。いっそのこと侵略されてみますか?


 

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