2000/05/25
秋葉原の店員の話
秋葉原に行くと必ず一度は無礼な店員と会話することになります。とにかく客商売ということを理解していない店員が多い街が秋葉原です。しかし、これはある程度仕方ないと思ってください。もともと秋葉原という街はあそこまで派手な電気街ではなかったのですから。それに、無礼なのは本当に店員だけでしょうか?
秋葉原という街はもともとは私のようなハンダゴテ少年が電界効果トランジスタやら可変抵抗やらを大人ぶって買うための街だったのです。ちなみに大人は黙って神田で買います(当時)。ですから、そこには当然、最低限の知識と店に対する礼儀を知っている人しか来ない世界だったのです。それがいつのまにかPCパーツを扱うようになり、そこまではまだよかったのですが、自作が一般に普及するようになってなんと普通の人が入る世界になってしまったのです。このカルチャーショックは大きく、今までは特殊な人達を相手に特殊な商売をしていた店員が、最低限の知識も店に対する礼儀も知らない人を相手することになりました。そのため、店員のストレスは溜まる一方です。その程度のことも知らずに店に来るんじゃないと何度叫びたくなったことでしょう。そんなわけで、たとえあなたが礼儀をわきまえていても、圧倒的に多い礼儀知らずを相手するのと同じような対応になってしまうのですよ。つい無礼な態度を取ってしまうのです。そのへんの事情はわかってやってください。
実は、秋葉原の店員は誰でも皆、あなたよりも遥かに豊富な知識を持っているのです。ですから、ぱっと見、店員にまったく知識がないように見えるかも知れませんし、話をすると嘘をついているように聞こえるかも知れませんが、それは決して知識がないわけでも、知らないから適当なことを言っているわけでもないのです。この態度の真意は、その程度の知識も知らずに店に来るな、ちゃんと調べてから来い、という客に対する愛の鞭なのです。そうですよね?接客態度も、店員の知識も最低だけれど店舗数だけは異常に多い某電機さん。


 

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