2000/05/13
きの話
花粉症もだいぶ下火になり、やっと元気に街を歩ける、という人が多いのではないでしょうか。私は花粉症とは関係ない人なのですが、暖かくなってきたおかげであちこち歩き回るようになりました。そうしたら最近、近所で変な張り紙が貼ってあったのを見つけ、ついにここまで、と思ってしまいました。その張り紙の内容は「気功で病気が治る」。うわぁ、出たぞ出たぞ気功が出たぞ!そういうわけで、今回は気の話です。
そもそも気功はそれほど昔からあるわけではありません。せいぜいほんの100年ほど前にぽっと出たものです。その背景には北家と南家の太極拳の身内争いがあるのですが、この話は省きます。気功には内気功と外気功というのがあります。みなさんが知られているのは外気功のほうだと思います。これは外側の気を充実させそれを放出して攻撃だの治療だのを行うと称しているいかさま技です。外気功は町角に貼られている張り紙やら怪しい本やらを各自見て頂くことにして、ほとんど知られていない内気功の話をしましょう。内気功は読んで字のごとく、体内に気を外から取りいれましょうという話です。これは大きく分けて3つのカテゴリに分類されています。一つ目は既に外気功に取りいれられてしまった呼吸法です。これは大気から気を取り込むのだそうです。きっと二酸化炭素でも取り込んで光合成でもするんでしょう。二つ目は食物から気を取りいれるというやつで、みなさん、知ってましたか?気功では肉でも野菜でもどんなに調理してあっても気が入ってるんだそうですよ。便秘の人は気が溜まりまくってますね。一番最後はやっぱりというか、この手の話で必ず出てくるSEXの話。女体から気を直接取り込むんだそうです。つまり深呼吸して暴飲暴食を重ね、淫行にふけるのが正しい気功師のあり方ということになりますね。そういえばさる宗教団体は気功教室を開いていましたねぇ。
しかし露骨な表現で申し訳ないですが、普通は出す一方だと思うんですが、どうやって取り込むんでしょう。やはり接して漏らさずでしょうか。


 

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