2000/04/22
絵理香の話2
昨日の続きです。この複雑な流れがなぜ発生し、どうしてこんな事態に陥ったのかをもう少し細かく追っていこうと思います。
そもそも、ことの起こりは今のNTT、当時の電電公社が行った政策があります。当時、なんとかして電話代を稼ぎたかったのでしょうか、電電公社の九州局ではオンラインでの書き込みに特化したホストプログラムを局内で構築するというプロジェクトがあったと言われています。これは客観的証拠しかありませんが、九州各県に一局、絵理香を使ったBBSが電電公社によって構築されました。この絵理香はBCCが構築した絵理香となります。ところがプロジェクト自体は成功したのですが、思わぬ横やりが入りました。これはそのときに責任を取って電電公社を去ったある関係者から聞いた話です。当時の電電公社は公的機関であるため、単一の会社の商品を使用することに問題があるという意見が出たそうです。そのため、ある日突然何の説明も無しに各県の各局が閉鎖されました。その中でも何局かは抵抗を試み、権利を個人に譲渡した形で電電公社の社員が継続運営をしてたところもあったのですが、社員の配置替えなどを断行、徹底的に壊滅させました。中には四国地方に配置替えされた人もいたそうです。さらに緘口令が引かれたらしく、事情説明を求める会員の声は全て抹殺されました。その経緯はのちに広く知れ渡ってしまったためそれほどではなくなりましたが一時は一部の県で絵理香を使っている草の根BBSにまで憎悪の目が向けられるという事態にまで陥りました。しかし絵理香自体は当時のBBSプログラムとしてはかなり優秀な部類に入っていたため、九州では多数の草の根BBSが誕生し、その火は日本全土にまで飛び火しました。このときに誕生した絵理香局を第一世代絵理香局と言います。このころに誕生したのがG版や遥といった絵理香亜流系BBSとなります。
補足になりますが、私はこれまで数々の関係者に直接取材を行っており、重い口を開かせることに成功しています。その集大成として今回のこの文章を作成しています。


 

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