2000/03/25
ペイパークリックの話2
昨日の続きです。
もし、中間業であるペイパークリックを直販にできるシステムを構築すれば、バナー広告会社は生き残れるのでしょうか。しかも、近い将来これが大きなムーブメントになりそうな気がします。例えば自分のサイトに「広告募集中」のような提示をし、メーカからのCMを直接もらうという形式はすでに誕生しつつあります。また、そういう広告募集、広告して欲しいという掲示を無料で掲示するサイトも今後誕生する可能性が高いと思います。フリーなバナー広告会社です。今のネットフリーマーケットがCM業に展開しないと思いこんでいるとしたら、そのバナー広告会社に未来はないでしょう。広告主にとっては自分の好みに合うサイトを狙い撃ちで選べますし、コストも下がります。ユーザは中間マージンを取られない上、CMバナーを直接自分のサイトに置ける、つまり速度低下が発生しないわけですから、やはり大きなメリットがあります。ちょうど一般中間業者とインターネット直販に起こった危機がここにも発生するのです。しかも、この方式ですと広告フリーマーケットサイトも掲示板を無料で開放しても損はありません。このサイトに広告を出そうという企業は幾らでもあるでしょうから。三種共存です。ですから、こういった流れは間違いなく発生するはずです。ちょっと方向を変えれば違法クリックを監視する専門の会社なんてのも誕生してくるでしょう。
これだけでもバナー広告会社がいつか危機的状態にさらされるということがわかると思います。しかも、その上さらに、バナー広告会社が淘汰される理由があります。もう一度書きますが、中間業者は危機にさらされています。IBMが直販を強化というニュースが大々的に報じられたことはご存じでしょうか。この状態がさらに進行していけば中間業者は新たな中間業種を探すことになるでしょう。そしてインターネットの中間業種、バナー広告に目をつけるのは当たり前の流れでしょう。競争過多の時代になります。
それでは、競争過多の時代と言うのはどういう状態なのでしょうか。明日以降さらに続きます。


 

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