2000/02/18
ブラウニーの話
だんだんテーブルトークRPGと関係のある妖精から脱線してきましたが、気にせずに続けてしまいます。
ブラウニーです。おかし好きな人にはブラウニーと聞いて別のものを想像するかもしれませんね。イギリスの伝統的なチョコレートケーキのブラウニーとはなんの関係もありません。念の為。これは家つき妖精の典型です。ようは人間の色々な仕事を手伝って、報酬として1杯のミルクをもらうという、そういう系統の妖精です。この手の妖精は死ぬほどいて、例えば先ほどのグルアガッホにもありますし、ラバー(ロブ)とかピグミーとかピクシー(プーカ、パック)だの・・・あ、一応メジャーどころで書いてます。マイナー系に入るときりがないですから。
働く座敷童とでもいいましょうか。いなくなるとあまり良いことにはなりません。いなくなるのは簡単で、前に書いたとおり服でもプレゼントすればOKです。
で、なんでこのブラウニーを取り上げたかというと、こいつがちょっと特殊な特徴を持っているんですね。蜂を追い払うという。もとからこの性質があったわけではないのでどこかで混同されたのでしょう。私は蜂が苦手なのでブラウニーとは仲良くしたいものです。
ブラウニーの話で面白いのが1つあるので要約して紹介しておきます。
ある村にきれいな娘さんがいて、その娘さんに親身になっていたブラウニーがいたそうです。その娘さんの結婚からなにから全てそのブラウニーが手引きし、ついに子供が生まれることになって陣痛が始まったのですが、川が氾濫していて越えられません。そこでそのブラウニーが代わりに馬車に乗って産婆を連れてくるんです。途中の氾濫している川を越えようとしたときに産婆が「この川にはブラウニーがいるから怖い」というんですが、このときのブラウニーの台詞が楽しいんです。「大丈夫、会えそうなブラウニーにはもう会っとる」。結局事無きを得たのですが、このブラウニーがその後どうなったかというと、キリスト教の牧師に騙されて聖水をかけられて消えてしまいます。キリスト教的には邪悪な悪魔をこうして追い払って悪魔に奪われそうだった魂を救済したのでしょうね。


 

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