2000/02/08
占いの話2
昨日は恐ろしい現象になる、と書いたところで終わりにしました。続きです。
さて、占いの結果によってまったく同じ性格でも相性の良い人、悪い人の評価が変わるということを書きましたが、実は占いによってあなた自身の性格も変わってしまうのです。
例えば血液型占いによると、A型の人は几帳面で神経質というふうになっていると思います。人間なんて探せば必ずどこかに神経質の面があるので、この占いも当たります。では当たったあとです。当たれば暗示効果により自分は神経質なんだと思い込みます。その結果、性格が神経質な方向に加速されうるのです。占いが当たるのではなく、占いが当たるような性格になるんです。嘘じゃありません。人間の性格は環境によって変化するのですから。
もちろん、例外もあります。私のように「ええ?てんてんさんA型なの?」と驚かれる人もいます。暗示効果は信じない人には全然効かないですから。
逆に言えば、私が血液型A型にも関わらず他人に神経質でないと驚かれるということ自体が占いの暗示性を証明しています。周りの人は私がA型であるためにA型の性格であることを期待します。期待されればどうしてもその期待に応えようとするでしょう。そのため神経質な性格に変わっていくのです。
性格が占いによって変化するという逆の現象は恐ろしくないですか?私は恐ろしいですね。自分の性格は自分自身が決めたいですから。
念のため言っておきますが、それでも私は占いを否定する気はありません。実際上に書いたように当たるんですし、信じれば救われるというのはある意味、真理です。ただ、否定的な占いというのは嫌ですね。どの星座とどの星座は相性がいい、というのは大いに結構。幾らでもやってかまわないんですがどの星座とどの星座は相性が悪い、というのはやめてほしいものです。それで本当に相性が悪くなることだってあるのですから。



 

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