2000/02/05
のら猫マスターの話
私はのら猫マスターです。どんなのら猫でも3日あれば友達になれます。少なくとも私を見ても逃げない、近づいて触れても逃げないというレベルにまでは達します。なんでだ、と言われてもわかりませんが。
そういうわけで、大学時代は大学周辺ののら猫と仲良くなりまくってました。最近は近所ののら猫にも手を出しています。色々と凄い話があるのですが、そのうちの一つを紹介しましょう。
私はそのころ文化祭実行委員なんてものをしておりまして、ある冬の日、帰りが遅くなって終電はなくなり、泊めてもらうはずの友人は何故か留守、部室は鍵をかけられた後でしかも私は鍵を持っていない、という最悪の状況に遭遇しました。
これが、本当に寒くて、凍え死ぬかというくらい。しかも私が通っていた大学はにわとりが木の上からコケコッコーという本当に田舎で、コンビニは11時に閉まってしまうんです。私はとりあえず始電まで野宿する羽目に陥ったのです。
なんとか暖を取らなければならないのですが、方法は一つ、自販機のホットドリンク。手元にはたった1枚の500円玉と2枚の100円玉(そこの自販機は100円でした)。どうするかというと、熱くて冷えそうになさそうな、なるべくでかいコーヒー系を買うんです。寝たら死ねますから。んで、飲まずにハンカチに包んで暖まるんです。ぬるくなったら飲むんです。これで30分は持ちますね。
6本飲んだ時点で、始電までまだまだ2時間くらいありました。寒さはどんどんひどくなります。警察にでも電話したら泊めてくれるかな、などと壊れつつあったとき、通りかかったんです。猫が。
しかも、普段は大学校舎をうろうろしている白猫君でした。す、救いの女神!こっちは命がかかっています。逃げられたら後がありません。武器(餌)なんか当然持っていません。まさしく必死に懐柔を行い、私は2時間白猫を膝の上に乗せて暖を取って乗り切ったのでした。
のら猫を膝の上で2時間膝の上に乗せる。誰かチャレンジしてみてください。私も二度とできません。
次の日の昼休みに、私が彼女に「高級猫缶」をプレゼントしたのは言うまでもありません。


 

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