2001/06/05
田中真紀子外相の話
ネット界の東スポとも呼ばれているかのzakzak(フジサンケイ系ニュースサイト)の煽り文句を読んでいたら田中真紀子外相に関する「知られざる真紀子の実像」という記事を見つけました。zakzakは記事に直接リンクを張ることをポリシーとして禁じているようですので、we/makiko/index.htmlにあると書いておきます。
この記事を読んで、あなたはどう思いますか?田中真紀子外相に対して嫌悪感を抱きましたか?私はこの記事が本当なら、田中真紀子外相支持を表明します。そもそも政治がクリーンで表裏もない人間にできますか?できないでしょう。清濁併せ呑むくらいの怪物でなければ政治なんかできやしません。ましてや他国と直接交渉する立場にある外務大臣が「庶民派」で「どこにでもいる人」じゃあまともに勤まるわけがありません。相手国に舐められてあっという間に消えます。少なくともマスコミに受けるための表だけの毒舌吐きではなく裏でもきちんと毒を持っているのなら、それは相手と刺し違えてでも交渉できるだけの実行力があるということを示しています。マスコミを巧みに操作し、虚像を作り上げているという批判もありますが、これもアメリカの大統領選を見ればわかりますが、やって当たり前の話です。むしろ今までそれができずにマスコミを敵に回して潰れていった政治家や政権があまりにマスコミを舐めすぎていた、つまりzakzakを含めた報道をないがしろにしていたということです。怒るべき対象はマスコミを操作もせずに好き勝手にさせておいて、そのことを所詮は烏合の衆と気にもかけなかった今までの政治家に対してであるべきで、zakzakの記事は完全に自己矛盾しています。また、マスコミを自由に操作することができるということは田中真紀子外相の頭が非常に良いことを逆説的に証明しています。
あの記事は田中真紀子バッシングを行おうとして書いておきながら、むしろ田中真紀子の人間的魅力を浮き彫りにするという、情けない記事となっております。三国志で曹操が悪く書かれすぎたために逆に人間的な魅力を感じるのと同じです。zakzakさん、やるなら誉め殺しにするとか、もうちょっと頭使おうよ。


 

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