2000/04/01
エイプリルフールの話
というわけで、エイプリルフールです。えーと4月2日以降にここを見た人にはわからないでしょうから書きますが、実は4月1日に「テーブルトークは多忙のために更新できない」と書いたんですね。
エイプリルフールの起源は実はよくわかっていません。私が知っている説だけでもローマの逆さ祭り説、ノアの箱船説、キリストの受難説、インド起源説、旧暦の正月説などあります。この中でも一応、定説ということになっているのが一番最後の旧暦の正月説ですので、これを紹介しましょう。
日本では旧暦のお正月を春の初めと定めていたのは御存知だと思います。ヨーロッパでも考え方は同じで、実は旧暦では現在の3月25日が春の始まりとして、お正月だったんです。で、お正月はヨーロッパなので1週間続くわけで、そうすると4月1日が8日目にあたります。このときにプレゼントを交換するという習慣がありました。ところが1564年にシャルル9世が歴法を旧暦からユリウス歴に変更しました。そのため、正月が現在の1月1日に移ってしまい、新年のお祝いができなくなってしまったわけです。そこで人々は新暦の批判の意味で4月1日に今まで通りのお祝いをやっていたのがエイプリルフールの起源だということです。
ここまでは知っている人もいるかと思いますが、エイプリルフールでの嘘は実は良い嘘しかついてはいけないという話があるのは知らないでしょう。良い嘘というのは真実を知ってほっとするような嘘のことを言うそうです。例えば、お前の家が火事だぞ、なんてのは良い嘘で、火事じゃないことを知ってほっとするわけですからオーケー。逆に月初に今日は臨時ボーナスを出すぞなんて嘘は、真実を知ってがっかりするような嘘なのでエイプリルフールではついてはいけない悪い嘘なのだそうです。だからこそ、嘘だとわかっていても騙されたふりをして、ほっとしてみせるのが礼儀なんだそうです。
こう聞くとなんだかエイプリルフールってのは古き良き、面白い風習なんだなと思えますね。最近はエイプリルフールでもないのについてはいけない嘘のほうをつく連中が多いですから。
さて、今日の話は本当の話でしょうか。それともエイプリルフール?


 

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