もなみ9歳
〜Lite〜
2005年05月13日 ゆとり教育(前編)
 えっと。
 まさ茶兄様から「ゆとり教育」についてなんか書けやヽ(*`Д´)ノゴルァと言われたのでー。
 まず、もなみは9歳で義務教育を受けている身、言ってみれば当事者なわけですから、客観的に語ることは難しいので、開き直って主観ばりばりで書くことをお断りしておきますー。
 まさ茶兄様の文を要約しますと、校内暴力やいじめの原因は学校内の過剰競争のせいだから、学力低下と引き換えに競争緩和のために「ゆとり教育」を作った「ゆとり教育」をやめたら、前のような殺伐とした学校に戻ってしまうのではないか、ということだと思われますー。
 さて、「ゆとり教育」は1998年末の小学校学習指導要領の改定によって成立したのですケド、なんでそんなものをやったのでしょうかー。
 1999年度版教育白書の概要を読むと「これまでの教育は、知識偏重で一方的な教え込みに陥りがちであったとし、教育の機会均等を重視するあまり、子ども一人一人の個性や能力に応じた教育への配慮が欠けていた」ことに対する反省から「ゆとり教育」が誕生したということになっていますー。
 いわゆる詰め込み教育に対する批判は昔から言われていたことなのですケド、20世紀も終わろうかという時期になって、やっと実際に動いた背景には、日本を取り巻く環境があったと思いますー。
 日本は物理的資源の少ない国ですから、「高品質の製品を安価に生産」という工業技術力を売ることで過ごしてきましたー。
 ところが、もともと日本よりも安価であったアジア諸国の製品の品質が向上して競争優位性が悪化し、一方で、盛況なIT産業では「工業技術力」よりも独創性や応用力、発想といった「アイデア技術力」が必要だったわけですねー。
 そういうわけで、教育のほうも正確に早く大量の問題をこなしたり、多くの物事を丸暗記したりする「工業技術的に有利な勉強」の時間を減らして、独創性や応用力、発想といった個性や能力を重視するような「アイデア技術的に有利な勉強」の時間を増やそうということになったわけですー。
 でも、「ゆとり教育」と「子ども一人一人の個性や能力に応じた教育」とには、つながりがないように思えますよねー。
 もなみは9歳なので小学校4年生なのですケド、物凄く極端な話、小4の算数の試験が1桁の足し算10問だったら、ということを考えてみれば判ると思いますー。
 よほどのことが無い限り、全員が満点を取れると思いますー。
 そうすると今の評価は相対評価じゃなくて3段階の絶対評価ですから、全員が「よくできました」になり、学力では差が出なくなるわけで、必然的に学力以外の差を重視せざるを得なくなるわけですねー。
 また、たとえば国語は苦手でも算数は得意という子は弱点の国語にかかる時間が減るわけですから、浮いた時間で算数を伸ばすことができるという具合に、学年ごとに要求される全体基礎能力が減れば、短所を無視して長所を伸ばす学習が行えるはずなわけでー。
 これが「ゆとり教育」が「子ども一人一人の個性や能力に応じた教育」たる所以なわけですー。
 これ、机上の理論としては素晴らしいものがあったのですケド、現実はそうならなかったわけでー。
 その理由ですケド、全体基礎学力と一緒に授業時間も減っちゃって、それほど単位時間あたりに学校で教える内容量に変化がなかったことや、個性や能力に応じて長所を伸ばそうにも、その機会を作らなかったこと、必要学力以上を勉強しても数値的に評価する手段が無かったために、誰もそんなことしなかったなどが挙げられると思いますー。
 まー、周辺環境を一切整えずに小学校だけ変えちゃったら、失敗するのも当たり前ということですねー。
 というところで、今日はおしまいー。

 もなQは明日、「校内暴力やいじめ」と「ゆとり教育」の関係について書こうかなーと思いますー。
名無し様:大学は教えるもんだと思ってる教育者にも困る
無様:しつけも勉強の仕方も教育されてない場合、悲惨ですね。本人は指摘されてもきっと認識できない。
名無し様:大学にいる教えて君はマジで困る。何を目指して大学来たんだか。
名無しちゃん:大学にいる教えて君はマジで困る。
もなみ:大学って学ぶところで教えてもらうところじゃないでしょ?
春歌WildStyleちゃん:兄君さまの話ですと特に数学科ではゆとり教育世代が大学に入る年が恐いのだそうです。大学で教えるべき内容があまりに多くなりすぎるとか。
名無し様:"ゆとり世代"とかいう蔑称が生まれない事を祈ります。
名無し様:お偉いさん方の内輪だけではままならなかったてことですかな。
うにゅ。様:失敗の要因の一つとして、”変化に対応できなかった(させなかった)教育者達”ってのもありますよ。
ア(ry様:結局知識も思考力もスカスカのゆとり脳が誕生した、子供たちにとってはかわいそうな時代だったと見ています
ア(ryぴょん:ゆとり教育の目的は理解できますが、独創性や応用力、発想ってものは基礎たる知識がしっかりしてないとまず身につきませんからね
まさ茶様:2重投稿すまん
まさ茶たま:俺の文章要約されると、頭悪いなあーorz
まさ茶様:俺の文章要約されると、頭悪いなあーorz
絶d様:ふむ…だからゆとり教育導入後初の学力テストは基礎「△」で応用力「×」なのか…これからも続けるだろうから子煩悩なPTA役員が何かしない限りまだ未来はあるわけですね…
mammal様:くるもなってなに〜?

リンクポリシーや転載トカについては、こちらを御覧下さいー。

spamメールや脅迫メールは晒すことがありますので、覚悟の上でどうぞ。

めにゅー
旧さいと
あばうと

お絵描き掲示板
 お絵描き過去ログ
掲示板
昔のもな見
メール
もなみ