2002/09/17
アルミニウムは有害?の話2
続きです。
アルツハイマー患者の脳内アルミニウム量が他の患者の脳内アルミニウム量と比べて大きいというデータは、一度も得られていません。おまけに、現在もアルミ=アルツハイマー説を唱える論文を発表しているのは、唯一日本だけです。日本は世界的に見てもアルツハイマーの発生の少ない地域なのですが、アルミニウムの摂取量は世界的に見ても極めて多い国です。実はアルミ鍋などから溶け出すアルミニウム量というのは極めて少なく、アルミニウムのほとんどは食物によって摂取されます。そして、アルミニウム含有量の多い食物は、海藻や貝類なのです。本当にアルツハイマーの原因がアルミニウムにあるならば、海藻や貝類の消費量が世界一の日本こそアルツハイマー大国になっていなければならないはずなのですが。最後に、ちょっとデータを出しましょう。国連のWHOはアルミ=アルツハイマー説の調査のために特別グループを編成し、CRITERIA194という文書にまとめました。「アルツハイマー病に対してアルミニウムが原因となるような証拠はなく、生体内で人をはじめとするいかなる種においてもアルツハイマー病を引き起こすこともない。また、飲料水に含有するアルミニウムの濃度が高いとアルツハイマーの発生率が高くなるという説に対する証拠はない」そうです。また、FAOは「アルミニウムはあらゆる動物においてアルツハイマーを引き起こすことはない」としていますが、アルミニウムも金属ですので、取りすぎれば体に影響が出ます。ADF値の代わりに週間許容摂取量があり、7mg/kgでした。50kgの人なら1ヶ月で1円玉を丸々1個食べても余裕な量ですね。
日本という国はいまだにアルミ=アルツハイマー説という恥を世界に発信する一方で、アルツハイマーの原因となる特定遺伝子を発見(理化学研究所)したりもしています。この発見は、極めて偉大な発見であり、今後のアルツハイマー治療に大きく貢献する発見です。アルミニウムなんて言ってる場合じゃないですよ。


 

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