2002/03/06
ひな祭りの小ネタの話
今日は一話分にするにはボリュームに欠けた小ネタを書いて、ひな祭りの章を終わりにします。
ひな飾りを飾るタイミングについては立春から2月中旬にかけての大安の日に飾るのが正式と言われています。前日になって慌てるように飾ることを一夜飾りといい、縁起の悪いこととされています。また、桃の節句が終わったら、すぐに片付けないと婚期が遅れるという話もあります。この二つは大きく矛盾しています。何故なら、この「すぐに片付ける」行為は昔の流し雛の名残りだからです。流し雛は1日で流してしまいますから、流し雛を起源とするなら、一夜飾りはむしろ正式な飾り方ですし、流し雛を起源としないなら、すぐに片付ける理由がまったく無くなってしまうのです。この「すぐに片付ける」という行為は、むしろ、娘をさっさと嫁に出すことで「片付ける」という意味を含めたものでしょう。お内裏様の男女の左右についてがたがた言うくらいならむしろ「嫁ぐ」という、女性を商品化した風習を残しているこちらのほうを非難するべきでしょう。ひな飾りを毎年飾る意味については子供の成長を祝うためという説と、人形に厄を振ることで、子供の無事を願う(ようするに人形に呪いをかけるわけだ)という説があるようです。また、ひな飾りは先祖代々長女に受け継ぐのが正式(起源は寛永六年の京都御所での朝廷によるひな祭り)らしいのですが、厄を振るということから、一人につき一つの雛飾りを持つべきだと主張する人もいます。ちなみにこの説を見たい人は、雛人形メーカーのWebPageを見てください(笑)。雛人形の数は当初はまちまちで、中には五人官女の雛飾りというものもあったようです。面白い風習というと何故か出てくる(というのは私の偏見だろうか?)徳島県には旧暦の八月(つまり新暦九月ごろ)にひな祭りをする町があります。この町にはスサノオノミコトの神社があり、その神社の祭りよりも先にひな祭りをすると祟りがあるからだそうです。
さて、ここで問題です。今の私にとって最も切実な問題はなんでしょうか。答えは片付けた雛飾りをどこにしまうか、です・・・。


 

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