2002/02/21
1円玉のエネルギーの話3
続きです。
では、条件を緩めましょう。そもそもエンゲル係数をかけるのが悪いのです。彼の給料は全て彼の活動のために消費されており、光熱費やその他の雑費も全てエネルギーなのです。こういう発想も可能のはずです。もちろん、彼は江戸っ子で宵越しの金は持ちません。全て使いきって貯金ゼロです。こうして、彼の賃金の510万を日給に換算すると14000円くらいになります。いい感じです。これを3秒給にしてみましょう。0.48円・・・。まだ1円に満たないようです。ちなみに、この計算だと年収が手取りで1052万を越えれば1円を拾う必要がなくなります。まあ、それなりの人ならなんとかなる範囲でしょうか。しかし、私を含めた普通のサラリーマンにとっては、まだ足りません。そこで、彼の労働時間に注目しましょう。寝ている間に消費しているエネルギーは計算しない作戦です。彼は、月平均で18日間働き、1日につき8時間勤務です。そうすると、年216日働くわけですから、労働時間としては1728時間になります。働いていない間の時間は金にならないのです。シビアですね。これで計算すると、彼の時給は2591円程度になります。3秒給は・・・2.16円!やった、やりました!ついに私(笑)は1円を拾わずに済むようになったのです!しかも、この計算式を用いるなら、同じ労働条件なら年収が手取りで208万ほどあれば大丈夫です。可能性が極めて広くなりました。そろそろまとめましょう。月平均で18日間、毎日8時間勤務する人が月給を手取りで172800円(ただしボーナス無し)もしくは138240円(ボーナス年3ヶ月)以上の給料をもらっていれば、1円玉を拾うエネルギーは1円よりも高くなります。
ところで、もし貴方が道に落ちまくっている1円玉をひたすら拾う(ただし1度に1枚の1円玉しか拾っては、ならない)というアルバイトをさせられた場合、そのアルバイトを引きうけますか?この場合、時給1200円のアルバイトなんですが・・・。


 

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